2013年10月17日木曜日

スイスからドイツへ その3

スイスMuri AG ムリでのMichael Radulescu ミヒャエル・ラドレスク先生の講習会は30日〜4日までの5日間でした。昨日のブログと少し前後します。

Muri駅です。チューリッヒから1度乗り換えて1時間強の道のり。
駅にはキオスク以外は何もありません。

歩いて5分のKlosterkircheに入ってびっくりのバロック装飾です。オルガンはコアが2台。
背面の主要なオルガンです。講習会は全てこのオルガンで行われました。
http://www.klosterkirche-muri.ch
このオルガンは1630年に作られ、その後、いろいろと改造されました。
背中の側のオルガンの部分(Rückpositiv)がオルガン本体の上に積まれたり、
大きな改造もありましたが、最終的に、もとの形に戻されたという歴史を持ちます。
Erbauer Thomas Schott, Bremgarten        1630 
Umbauten Joseph und Viktor Ferdinand Bossart, Baar  1744 
Franz Joseph Remigius Bossart, Baar                           1826 
Conrad Bloch, Aesch BL                                           1833/34 
Friedrich Goll, Luzern                                               1919/20 
Restaurierung und Rekonstruktion Orgelbau Metzler, Dietikon und Josef Brühlmann, Muri 
                                                                                  1966-72 
Revision und Rekonstruktion 
der Bossartschen Balganlage Orgelbau Kuhn, Männedorf 2005 
今は主鍵盤(HW) は14ストップ、
リュックポジティフ(RW) は9ストップ、
ペダルは11ストップになっています。
詳しくは上にリンクしたサイトで、ご覧ください。

レッスン風景。チューリッヒから来られた日本人オルガニストと先生。


オルガンのストップ部分(左側)
オルガンのストップ部分(右側)



毎日夜にはコンサートが行われました。これは3日目夜修道院教会(Klosterkirche)の祭壇上で行われた演奏会の最後のご挨拶。私たちは内陣のコーア席(修道士が座るところ)で聴かせていただきました。
Bachのカンタータ、BWV 22, 23でした。素晴らしい響きとバロック楽器、歌手で贅沢なコンサートです。
最初の夜はラドレスク先生のオルガンソロコンサート。
2日目・4日目は町に2件あるホテルの一つ、Hotel Ochsenのバッハザールで飲み物付きのサロンコンサート。バッハの組曲、コンチェルト、コーヒーカンタータなど。
最終夜は受講生のうち11人が演奏する終わりのコンサート。
先生も最後まで聴いてくださいました。
ちなみに私はBWV 654 Schmücke dich, o liebe Seele を弾きました。
その後で、みんなで町に1件のピッツェリアで打ち上げ。
それぞれ、ドイツ、イタリア、ウクライナ、リヒテンシュタイン、日本、スイスからの生徒たち、
現役の大学生から私たちまで、楽しいひと時でした。



教会横の広場に飼われているヤギたち。台の上を奪い合っています。






B&Bの窓より。ここのB&Bの3人兄弟の末っ子さんはヴァチカンのスイス衛兵だったそうですが、
36歳の時に心臓の病気で亡くなったそうです。
ヨハネ・パウロ2世の直筆の写真や写真などいろいろ見せていただきました。
大変名誉なことなのだと思います。
ご主人はずっと、修道院の中のエンジニアとして働いておられたそうです。


あまりお天気がよくありませんでしたが、最後の夜にやっと青空が見えました。

オルガンの所から見た祭壇方向


オルガンバルコニーから。コアの2台のオルガンが見えています。


修了コンサートのあとで。全て終わった後の静かなオルガンの演奏台。

おまけ。ラドレスク先生と。








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